メイクの基本となるファンデーションは、肌の印象を左右する大切なアイテムです。色選びひとつで、顔全体が浮いてしまったり、老けた印象になってしまったりと悩みがち。しかし、明るさと色味を正しく見極め、肌にぴったり合うファンデーションを選ぶことで、まるで素肌そのもののようなナチュラルな美肌メイクが実現します。この記事では、初心者から上級者まで誰もが実践できるファンデーションの色選びのポイントやテクニック、さらには選び方のコツを徹底解説します。
ファンデーション選びの重要性
ファンデーションはただ肌の欠点をカバーするだけでなく、肌の質感や透明感を引き出し、妥協のない美しい仕上がりを目指すための基本アイテムです。
・明るすぎれば顔だけ浮いてしまう
・暗すぎればくすんだ印象や老けた印象になってしまう
このため、自分の肌に最も近い色味と明るさを見極めることが、メイク全体の印象に大きな違いをもたらします。失敗しないためにも、まずは基本となる「肌の明るさ」と「色味」を理解しましょう。
ファンデーションの基本：明るさと色味を理解する
肌の明るさで選ぶポイント
ファンデーションの「明るさ」は、肌の白さやトーン（明暗）を表現する要素です。
・標準色よりワントーン明るい色は、色白の方に適している。
・濃い肌色の方は、ワントーン暗めの色を選ぶと自然に馴染みます。
標準的な肌色の方は、無理に明るすぎるファンデーションを選ばず、メーカーが推奨する標準色を基準にするのが安全です。明るさと肌のバランスをしっかり確認することで、顔全体が浮いてしまうことなく、ナチュラルな仕上がりを実現できます。
肌の色味で選ぶテクニック
ファンデーションの色味は、メーカーや製品ごとに微妙に異なります。日本人の肌の多くは、ほんのりピンクがかった色味から、やや黄みがかった色味まで幅広いため、以下の3つの系統で分類されることが一般的です。
・ピンク系：血色が良く、透明感をアップさせる。
・イエロー系：黄みを含む肌に馴染み、健康的な印象に。
・中間色（オークル系）：ピンク系とイエロー系のバランスが取れているため、標準色として使用されることが多い。
また、肌色の濃淡に合わせて名称も異なり、ライトオークル、ライトベージュ、オークル、ベージュ、ダークオークルやウォームベージュといった呼び名が存在します。これらの区分をしっかり把握することで、自分の肌に合った色味を見つけやすくなります。
メーカーごとの色展開と特徴
ファンデーションは各メーカーが独自のカラーバリエーションを展開しています。ここでは資生堂、shu uemura、メイベリンの3メーカーの特徴を例に、どのようにして選ぶかを紹介します。
資生堂のカラーバリエーション
資生堂は、12色の豊富な色展開により、幅広い肌色に対応しています。明るめの色調が多いものの、色味自体は幅広く設定されているため、自分の肌に合わせた色が見つけやすいのが特徴です。実際に肌に塗った際のイメージを確認できるバーチャルメイクサービスも提供しており、不安なく試すことができます。
shu uemuraの色選び
shu uemuraは、アジア人の肌に合わせた色味で美しい素肌を表現する商品が人気です。20色という豊富な展開で、ピンク系からイエロー系まで段階的に設定されており、微妙な色味の違いが自分の肌色にピッタリ合うように調整されています。
メイベリンのアプローチ
メイベリンは、フィットミー リキッド ファンデーションRなど、複数の種類が用意され、最大13色のバリエーションが存在します。ユーザーの肌状態や好みに合わせ、明るさと色味に関する簡単な質問に答えることで、最適なカラーが提案されるシステムも見どころです。
パーソナルカラーを活用したファンデーション選び
自分の肌色には大きく分けて「ブルーベース」と「イエローベース」の2タイプがあります。これをパーソナルカラーと呼び、以下のような特徴があります。
ブルーベース（ブルベ）の肌
・肌に青みや透明感があり、手首の血管が青く見える場合が多い。
・ピンク系やピンクオークル系のファンデーションが肌に自然になじみ、血色感を引き出します。
イエローベース（イエベ）の肌
・黄みがかった暖かい印象の肌色。
・手首の血管が緑色に見える傾向があり、イエロー系やイエローオークル系の色味がマッチしやすいです。
自分のパーソナルカラーを把握することで、メイクだけでなく服や髪色の選び方にも役立ち、トータルでの美しさや印象アップに繋がります。
実際に試してみる！カラー選びのテクニック
ファンデーション選びは、テスターを使って実際に肌にのせ、確認することが最も確実です。以下のステップに沿って、最適なカラーを見つけましょう。
フェイスラインでの色確認
・手の甲や腕でなく、顔に直接塗ってフェイスラインに沿った線を作り、実際の仕上がりを確認する。
・塗った部分と首との境目が自然に繋がっているかをチェックし、違和感がないかどうかも重要です。
複数の色を比較する
・候補となる3～4色のファンデーションをフェイスラインに少しずつ塗り、どのカラーが自分の肌になじむかを比較します。
・近くで詳細に見比べるだけでなく、少し離れて全体の印象を確認するのがポイントです。
肌トラブル部分ではなく、綺麗な肌部分でテスト
・ニキビやシミなどの影響を受けにくい、できるだけ均一な部分で色を試すことで、実際の仕上がりイメージが掴みやすくなります。
肌悩みに合わせた色選びの工夫
ファンデーションは基本的に肌色に合わせるべきですが、肌の状態や悩みによって使い分けるのも効果的です。
くすみや血色が悪い場合
・ピンク系のファンデーションは、血色感をアップさせ、健康的で明るい印象に導いてくれます。
・顔全体に明るさを与え、内面から輝くような印象を生み出します。
赤みを抑えたい場合
・赤みと黄みのバランスが取れたオークル系のファンデーションを選ぶことで、違和感のない肌色に仕上がります。
・カバー力とナチュラルな質感を両立させ、メイク感を抑えた自然な印象をキープします。
各種ファンデーションのおすすめポイント
豊富なカラーバリエーションと使い心地の良さから選ばれているファンデーションは、実際の成分や保湿力、カバー力、日中の崩れにくさなども考慮されるべきです。ここでは代表的な人気商品の特徴をまとめます。
| ブランド | 特徴 | 対象肌質 |
|---|---|---|
| ETVOS | ヒト型セラミドやビタミンC誘導体配合、薄付きながらカバー力抜群。保湿と紫外線カット効果もあり、敏感肌向け。 | 敏感肌・乾燥肌 |
| lujo（ルジョー） | 美容液成分が豊富に配合され、エイジングケアに優れた多機能ファンデーション。ひとつで下地、コンシーラー、日焼け止めもこなせる。 | 年齢肌・混合肌 |
| KAMIKA | 8in1の多機能スティックタイプ。毛穴・シミカバーやハリツヤアップ効果、内包された皮脂吸着パウダーでテカリ防止。 | 全肌質に対応 |
このように、各ブランドごとに異なる特徴やカラーバリエーションがあるため、自分の肌質や悩みに合わせた製品を選ぶと、メイクの仕上がりが格段に良くなります。
季節や肌状態に合わせた色の使い分け
肌の色は季節や日差し、生活習慣によって微妙に変化します。
・夏場は紫外線による日焼けやトーンアップが生じやすく、やや明るいファンデーションよりは、色ムラをカバーできるものを選ぶのがおすすめ。
・冬場は乾燥によりくすんだ印象になりがちなので、しっかり保湿しながらも透明感を出せる色味を意識することがポイントです。
季節ごとに色味や仕上がり感を見直すことで、いつでも自然で輝く美肌をキープすることができます。
ファンデーション選びで失敗しないために知っておくべきNGポイント
色選びで避けるべきことは、過剰に明るい色や暗すぎる色を選ぶことです。
・明るすぎる色は顔だけが浮いて見えてしまい、違和感を感じさせます。
・逆に暗すぎる色は、顔全体がくすんでしまい、老けた印象になってしまいます。
また、首との境目がはっきりしすぎると、不自然な印象を与えてしまうため、必ず顔と首がシームレスに繋がるか確認しましょう。
自分に合ったファンデーションを見つけるための最終ステップ
ファンデーション選びは情報収集だけでなく、実際に試してみることが重要です。ここで、最終的に自分にぴったりのカラーを見つけるためのステップをまとめます。
ステップ1：肌診断アプリの活用
スマートフォンやタブレットで簡単に自分の肌色を分析できるアプリを利用し、現在の肌トーンを把握しましょう。これにより、パーソナルカラーや明るさ、色味の基本的な傾向が明らかになります。
ステップ2：店頭でのテスター確認
可能な限り実際に肌に塗って、フェイスラインで色ムラがないか、肌との一体感があるかをチェックします。複数の色を比較することで、自分の肌に最も自然に馴染むカラーを特定しましょう。
ステップ3：口コミや評価の参考
実際に使っている人の口コミや編集部の評価を参考にし、保湿力、カバー力、崩れにくさなど使用感にも注目します。肌トラブルが少なく、快適なつけ心地の製品であることが理想です。
まとめ：明るさと色味で叶える自然な美肌
ファンデーションは、単なるカバーアイテムではなく、内側から輝く美肌を作るための重要なメイクベースです。
・明るさと色味のバランスを丁寧に確認し、決して顔だけが浮かないように気を付ける。
・パーソナルカラーや肌トーン、季節ごとの変化に合わせた使い分けで、理想の仕上がりを実現。
・店頭でのテスター確認や口コミ、肌診断アプリの活用など、さまざまな情報を取り入れながら、自分に最もフィットする製品を選びましょう。
自分と真に向き合い、納得のいく色選びができれば、朝のメイクが楽しくなり、一日を明るく過ごすための自信にも繋がります。ファンデーションの色選びに迷ったときには、肌の明るさ、色味、そして実際の使用感をしっかりとチェックし、ナチュラルで透明感のある美肌メイクを楽しんでください。
